緑マークのアナログ式タッチパネルは4線式出力方式です。
2枚のパネルには全面にITOのパターンを形成し、上部パネルはX方向、下部パネルはY方向の両端にバスバー(ITOへの電圧印加用パターン)を設け、そこから配線が延びています。
X方向の位置を検出する時は、上部バスバーのx+に5V、x-に0Vを印加し、下部バスバーで電圧を検出します。(この時、下部バスバーには電圧は印加されません)
Y方向の位置を検出する時は、下部バスバーのy+に5V、y-に0Vを印加し、上部バスバーで電圧を検出します。(この時、上部バスバーには電圧は印加されません)
この動作を切り換えて行なう事により、X、Yの両方の測定電圧値データを取得し、一つの位置データとします。
押下位置のアナログ電圧値は読み取り回路のA/D変換器を通し、デジタル値に変換して位置を特定します。
読み取り範囲は、構造上、配線や印刷層の接触部分の抵抗を除いた範囲での数値を有効エリアとします。
図例では、X方向は6の位置の電圧、Y方向は2の位置の電圧を読み取ることができ、その電圧をデジタル値に変換することにより、X方向6,Y方向2の位置の座標が取得できます。